2013年4月25日木曜日

65. 市川森一脚本賞

平成23年12月に急逝された諫早出身の脚本家市川森一を偲び 設立された市川森一脚本賞の
第1回授賞式が東京の千代田会館でさる4月22日に開催され、女性脚本家大島里美さんが受賞されました、受賞作品は24年にNHKで放送された「恋するハエ女」というTVドラマでした 
           
市川森一脚本賞財団理事長の元NHK会長福地茂雄様はじめ中村長崎県知事、放送業界など関係者多数のご出席のもと開催されました
これをうけ4月24日地元長崎でも県内各地の来賓、関係者160名が集まり市川森一資料展
「夢の軌跡」を開催中の長崎歴史博物館でレセプションが開催されました
祝賀会に先立ち開かれた大島さんのドラマ「恋するハエ女」のプロデューサー、演出家そして
主演女優ミムラさんらによるドラマ制作の裏話を交えたトークショウが行われ、脚本家のご苦労話などに花が咲きました
この賞は今後も一般市民、協賛法人の寄付金により運営されます、よろしければ下記の口座まで金額の多少に関わらずご協力いただければ幸いです

振込先

三井住友銀行広尾支店 普通 0155740
十八銀行 諫早支店   普通 1056096   口座名 市川森一脚本賞事務局
長崎歴史博物館で開催中
大島さん、ミムラさん、プロデューサー、演出家によるトークショウ
主演女優ミムラさん 美しか~!!!
 



2013年4月24日水曜日

64. 杵の川の商品紹介 大吟醸、吟醸

日本酒造りのメカニズムや日本酒の分類をご紹介いたしましたので 杵の川の商品には
どのようなものがあるかご紹介いたします

大吟醸、吟醸

   日本酒の最高峰と言われる大吟醸は厳選された酒造好適米と言われる、酒造専用品種の  
   原料米を60%以下に精米して使用します
   精米にこだわるのはお米の中心部に純良なでんぷん質があるからです、大吟醸では35%
   精米が主流です
   また大吟醸の製法は通常よりも温度を抑え、低温で35日以上かけて発酵させます
   この時酵母は飢餓状態に陥り、吟醸香というフルーティーな香りを出します、そして
   淡麗で上品な仕上がりとなります
    
   
  
純米大吟醸丁子屋 当社の創業時の屋号を名付けた最上の純米酒、香りと上品な味の
バランスが日本酒の最高峰と言われる由縁

大吟醸美禄天 酒造好適米を35%にまで精米し低温発酵でフルーティーな香りが
特徴で、清酒の別名美禄の最上のものと言う意味の天と名付ける

大吟醸長崎奉行 美禄天と企画は同じで、商品名は諫早出身の脚本家故市川森一先生の    
同名のドラマを記念して命名、ラベルは切り絵画家 故宮田雅之氏作 
杵の川吟醸 玄(くろ) 山田錦を55%に精米したお手軽な吟醸酒
淡麗で上品な味わいが好評



63. 日本酒のラベルと表示

日本酒の分類と呼称について前号でご紹介いたしましたが、実際の商品のラベルには
どのように表示しているか弊社の商品で説明いたします

表示義務
  日本酒の表示は酒税法と酒類業団体の規定によって定められています

本醸造 杵の川
① 警告 未成年者飲酒防止の注意を記載しています
② 社名・住所
③ 製造年月 日本酒の製造年月は瓶詰の年月を記載しています
④ 内容表示
         アルコール度数は範囲を記載しています 例 15,0以上16,0未満
         原材料は日本酒の分類に相当する原材料を記載しています
         金撰 格付けの記載で蔵元、県などで任意に表示
             長崎県では上位から特撰、金撰、銀撰の表示が多い

吟醸 杵の川 裏ラベル
 
日本酒の内容の詳細を裏ラベルとして添付している商品もあります

精米歩合 当該日本酒の原料米の精米の歩合(玄米を100%として)
日本酒度 日本酒の比重を表示+表示は水より軽く辛口の傾向
-表示は水より重く甘口の傾向の目安 
 

2013年4月17日水曜日

62. 日本酒の分類と呼称

前号61で日本酒がどのようにできるかをご紹介いたしましたので
この号では日本酒はどのように分類され、分類された日本酒はどのように呼ばれているかを
説明いたします

日本酒の分類

  1.原材料による分類

     純米酒    米、米麹、水 
               ※ 原料米は国産米の3等以上で精米歩合を表示


     本醸造酒   米、米麹、醸造用アルコール、水
               ※ 原料米は国産3等以上で精米歩合70%以下

     
     その他の酒 米、米麹、醸造用アルコール、醸造用糖類、水

  2.製法による分類

     吟醸酒    原料米を60%以下に精米し、低温で発酵させたもの
 

     原酒     原材料、製法に関わらず、発酵が終了し搾りの後加水(和水)しないもの

     生酒     原材料、製法に関わらず、発酵が終了し搾りの後、非加熱で出荷するもの

     生貯蔵酒  原材料、製法に関わらず、搾りの後、一定期間非加熱貯蔵したものを加熱
             し出荷するもの
     
     冷おろし  ひと夏、熟成貯蔵した原酒を秋口に蔵出しするもの、近年加熱殺菌したもの
             も含まれる

     樽酒     一定期間、樽に貯蔵をして木香を付けたもの

     にごり酒   搾りの際、目の粗い搾り布で搾り醪(もろみ)の固形物を混入させたもの 

 このほか地方、酒蔵で個別の名称をつけたものも多数あります

      

2013年4月5日金曜日

61. 日本酒造りのメカニズム

酒呑老子の独白投稿58,59号で日本酒の最高峰大吟醸の仕込み工程をご紹介する予定でしたが残念ながら中断のやむなきにいたりました
そこであらためて日本酒はどのようにしてできるかをご紹介いたします

すべての酒類はアルコールを含んでいます、アルコールは酵母によるアルコール発酵で発生します、アルコール発酵とは酵母が主にブドウ糖を栄養にして増殖し、その結果アルコールを生成することです

ワインはブドウが原料です、ブドウの果汁に含まれる糖分がワイン酵母によってアルコールが発生しワインとなります

日本酒はお米が原料です、お米はデンプンが主成分で糖分を含んでいません、そのままではアルコール発酵をしません、しかしお米に麹菌を繁殖させた米麹の酵素力でデンプンがブドウ糖に変化します、日本酒酵母がその糖分をアルコールに変化させます
つまり日本酒の発酵は、米、米麹、水、酵母(酒母)が仕込みタンクの中で、麹カビ、日本酒酵母の2種類の微生物の働きで糖化作用とアルコール発酵が行われ約20日で出来上がります

日本酒のできるまでの工程図をご覧ください




2013年3月29日金曜日

60. 春だ祭りだ蔵開き

3月23,24日に恒例の 杵の川 開運酒蔵開きを開催いたしました
心配していたお天気もまさに花曇りで寒からず暑からずの良いお天気でした

昨年は悪天候と運営上の問題で、県道飯盛線が双方向で1㎞ほどの渋滞を起こしました
それでも2日間で8000名のご来場で過去最高の人出でしたが
本年は天候にも恵まれ10,000人に迫り新記録を更新いたしました
おかげまでNHK,KTN,NCCでも取材いただき、諫早の春の風物詩として定着いたしました

近年飲酒運転防止対策でJR諫早駅から大型バス4台での無料シャトル運行、JRウォーキングのお客様が増加いたしました

ご来場のお客様のお目当てはこの時期だけの搾りたて生原酒など蔵開き限定の商品に長い列ができました、また1杯100円の枡酒も好評で2日間で1000ℓ(枡 7000杯) の枡酒が飲まれました

酒蔵の中では原酒の搾りの実演、珍しい酒樽造りの実演など日ごろ目にすることができない作業をご覧いただくことができました
そのほか会場では地元特産品の販売や、アトラクションの太鼓の演奏、郷土芸能の披露など
盛りだくさんの内容で、会場は終日盛り上がっていました。

ご来場のお客様はもちろん、この催しを開催するに当たり多くの皆様方のご尽力に対し
心より感謝の意を表します

         ありがとうございます !!!!


倉庫内では限定酒が人気
   

来賓による鏡開きで開幕

酒蔵の3階では1日角打ちでご接待


 

 
 

2013年3月21日木曜日

59. 長期休刊のお詫び

1月22日付け 58号以来おおよそ2か月無断休刊をいたしました
多くの方々より、休刊理由のお尋ねやら、督促をいただきました
拙文ながらご愛読いただいておりました皆様には深くお詫び申し上げます

齢(よわい)68歳の酒呑老子は今日まで幸いにして大病をすることもなく過ごしてまいりましたが、長年の悪癖、不摂生で1月末よりおおよそ50日入院生活を余儀なくされました
まさに自信過剰、自業自得、本末転倒、四面楚歌、我田引水、一切合財、丁々発止etc.

酒造期間の最も重要な50日を悶々と過ごし、大吟醸の仕込み風景、工程をご紹介するシリーズに入ったばかりを中断し、深くお詫びを申し上げます

遅ればせながら、中断期間の一部を今後ご紹介したいと準備しております
今後とも酒呑老子の独白を引き続きご愛読くださいますようお願い申し上げます

                                      
 
                                          酒呑老子 拝

2013年1月22日火曜日

58. 麹(こうじ) 造りと酒母(もと)

蒸しあがったお米の一部で麹を造ります
良い酒つくりの条件は 1.麹  2.酒母(もと) と言われるくらい麹は重要です

                          麹造り

日本酒は世界の酒つくりの中でも珍しい2種類の微生物を使った発酵技術です
その一つがコウジカビ(学名 Aspergillus Orizae)です
このカビが造る酵素でお米のデンプンがブドウ糖などの糖分に変化します

麹は麹室(むろ)という高温多湿の部屋で造ります、つまりカビの生えやすい梅雨時の
環境の中でコウジカビの胞子をまぶした蒸米を2昼夜保温すると麹が出来上がります

温かい部屋で手入れ

酒母造り
もう一つの微生物は酵母です日本酒酵母(学名 Saccaromyces Serevisiae)です
酵母は糖分をアルコールに変化させます

米、麹、水に培養した酵母を加え、仕込みに必要な純良で活力のある酵母の生育のための
酒母(もと)造りが始まります



酒母は低温を維持するため外側を氷で内側を冷水で冷やしています




57. 蒸し


米洗いで十分水分を含ませた白米を蒸します

餅つき用のセイロの何倍も大きい蒸米機を使います
抜け掛けと言う手法で蒸米機に白米を投入します
これは蒸気が吹き上げる蒸米機の中に種まきのような要領で
ぱらーっと散布するように投入します
その訳は蒸気の吹き抜けが偏らないようにするためです

蒸気がいきわたり湯気が吹き上げている
充分蒸気がいきわたり勢いよく蒸気が吹き上げている
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56. 大吟醸仕込み 米洗い

今 酒蔵はピーンと張りつめた緊張感が漂っています
それは お酒の最高峰と言われる 大吟醸の仕込みが始まったからです

お酒のグレードは原料のお米の精米歩合により左右されます
御飯で食べる白米は玄米を10%精米したものが普通です

日本酒造りで精米歩合とは玄米を100%としての白米の歩合です
お酒の種類で精米歩合は異なります当社の規格は下記のとおりです

  普通酒  70%
  本醸造  68%
  純米    60%
  吟醸    50%
  大吟醸  35%  

大吟醸仕込みは米洗いから始まります、良い蒸上がりにするため、白米に一定の水分を吸水させます(吸水率)、大吟醸では米粒が小さいため、杜氏はストップウォッチで米洗いを監督します
身を切るような冷たい水で丁寧に手洗いをします

30㎏の米を2つの木桶に分け素手で洗う
30㎏が1セットで間違いを防ぐため
順番の数字を記入
設定した吸水率になるまで7分間の浸漬







洗い時間や浸漬時間をストップウォッチで指示する土田杜氏