2013年1月22日火曜日

58. 麹(こうじ) 造りと酒母(もと)

蒸しあがったお米の一部で麹を造ります
良い酒つくりの条件は 1.麹  2.酒母(もと) と言われるくらい麹は重要です

                          麹造り

日本酒は世界の酒つくりの中でも珍しい2種類の微生物を使った発酵技術です
その一つがコウジカビ(学名 Aspergillus Orizae)です
このカビが造る酵素でお米のデンプンがブドウ糖などの糖分に変化します

麹は麹室(むろ)という高温多湿の部屋で造ります、つまりカビの生えやすい梅雨時の
環境の中でコウジカビの胞子をまぶした蒸米を2昼夜保温すると麹が出来上がります

温かい部屋で手入れ

酒母造り
もう一つの微生物は酵母です日本酒酵母(学名 Saccaromyces Serevisiae)です
酵母は糖分をアルコールに変化させます

米、麹、水に培養した酵母を加え、仕込みに必要な純良で活力のある酵母の生育のための
酒母(もと)造りが始まります



酒母は低温を維持するため外側を氷で内側を冷水で冷やしています




57. 蒸し


米洗いで十分水分を含ませた白米を蒸します

餅つき用のセイロの何倍も大きい蒸米機を使います
抜け掛けと言う手法で蒸米機に白米を投入します
これは蒸気が吹き上げる蒸米機の中に種まきのような要領で
ぱらーっと散布するように投入します
その訳は蒸気の吹き抜けが偏らないようにするためです

蒸気がいきわたり湯気が吹き上げている
充分蒸気がいきわたり勢いよく蒸気が吹き上げている
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56. 大吟醸仕込み 米洗い

今 酒蔵はピーンと張りつめた緊張感が漂っています
それは お酒の最高峰と言われる 大吟醸の仕込みが始まったからです

お酒のグレードは原料のお米の精米歩合により左右されます
御飯で食べる白米は玄米を10%精米したものが普通です

日本酒造りで精米歩合とは玄米を100%としての白米の歩合です
お酒の種類で精米歩合は異なります当社の規格は下記のとおりです

  普通酒  70%
  本醸造  68%
  純米    60%
  吟醸    50%
  大吟醸  35%  

大吟醸仕込みは米洗いから始まります、良い蒸上がりにするため、白米に一定の水分を吸水させます(吸水率)、大吟醸では米粒が小さいため、杜氏はストップウォッチで米洗いを監督します
身を切るような冷たい水で丁寧に手洗いをします

30㎏の米を2つの木桶に分け素手で洗う
30㎏が1セットで間違いを防ぐため
順番の数字を記入
設定した吸水率になるまで7分間の浸漬







洗い時間や浸漬時間をストップウォッチで指示する土田杜氏 

 

2013年1月16日水曜日

55. 新春祈願

いよいよ平成25年も始動しました
酒蔵では1年で最も気を使う大吟醸の仕込みに入ります
1月4日社長をはじめ杜氏、蔵人など良い酒ができるよう
修復なった松尾社へ参拝し醸造祈願を執り行いました

これから酒蔵は通称「寒仕込み・寒造り」と言われる厳しい寒さの中
早朝深夜の作業が続くため杜氏、蔵人は泊まり込みいたします

この寒仕込みはもっぱら日本酒の芸術品ともいえる 大吟醸 を仕込みます
この大吟醸の仕込みは随時ご紹介をいたします。

 

2013年1月8日火曜日

54. 切り絵

内輪話で恐縮ですがあまりにも良くできた作品なのでご紹介いたします

この正月に身内の新年会で初めて知ったことですが
私の姪が趣味で数年前から始めたという切り絵です
A-4サイズの用紙にフリーハンドで下絵を描きカッターで切るという単純作業ですが
かなり細かい高度な技術と手前味噌ながらご紹介いたします

杵の川で作ってと頼みましたら2日ほどして送ってくれました

1升瓶に熨斗飾りでおめでとう

2013年1月3日木曜日

53. 謹賀新年

あけまして
        おめでとうございます !!!!

皆様方には清々しく新年をお迎えになったこととお慶び申し上げます
旧年中は格別のご愛顧をいただき篤く御礼申し上げます

私事ながら、元旦は恒例で兄弟、甥、姪その連れ合い、そしてその子供達総勢20数名が集まり
大新年会で今年の幕開けとなりました
2日には我が家諫早市内の3社参りに出かけました、御館山神社、諫早神社、高城神社
いずれも多くの初詣客で賑いを見せていました

内外ともに難しいこの頃ですが皆様方と共々に良き年になりますよう頑張ってまいります
それぞれのご多幸をお祈りいたします
杵の川ギャラリー

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締切    平成25年1月10日