2012年9月17日月曜日

21. 釜蓋 かまのふた かぶせ

のんのこ祭りの紹介で諫早の佐賀の影響についてご紹介しましたが、タイトルの釜蓋
(かまのふた)かぶせも諫早ならではの風習(奇習)です。
最近この風習を目にすることはめったにありませんが、この儀式は婚礼の時に行われる儀式です。花嫁が花婿の家に入る際、近所の長老が花嫁を呼び止め口上を述べ新婦はこの口上をきいて家に入らなければなりません。
写真提供 エザキフォト
長老は左手に釜の蓋と右手には大きな杓子を持ち、花嫁の頭上に掲げ口上を述べます、曰くまず花嫁の器量生い立ちなどを褒める、続いて土地と花婿の家について説明し、最後に嫁の心得を言って聞かせるという手順です。長老は身振り手振りよろしく、また話術も当意即妙にユーモアを交え、嫁の心得と両家の繁栄を願う口上です。先日ある結婚式で久しぶりに見ました。

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